諸戸祐生 作品紹介

2019年 みちるCafé第7回公演に
自作「現実(うつせみ)が選出される

公演写真

「価値」公演動画
演出/諸戸祐生 出演/千葉航平

「これは、私の度し難い人生の
その些細で拙い書留でございます。」
食鳥処理場で働く「私」は、いつもの通り
鶏の首を切り落としておりますと...
「他人を傷つけるのは好きか?」
首を切り落としたはずの鶏が
こちらを睨んで、そういいました。

「無題」 演出/西澤由美子 出演/五淨壇

 

花火になり、虫に食われ、人間に押し潰され
殺される。
そんな夢を、常に見ている。
殺人の犯人であるあいつには、何かが欠け
ている。そして恐らくきっと私にも。
才能を欲した男の末路。
私は、才能に殺された。

「手紙」 

演出/諸戸祐生 出演/西澤由美子

「お初にお目にかかります」
指先も冷える冬の事でございます。
弟が、嫁にしたいと言う女を連れて来たのは。
しかし突然行方不明になった弟と女。
ある日、弟が帰ってきたとの報せを受け、
彼の元へ向かおうとした時。
机の上に、手紙が一通、置いてありました。

「少年」 

演出/井伏銀太郎 出演/諸戸祐生

これは、僕がまだ、少年だった頃の話。
僕と母を虐待していた父。
骨になって僕に語り掛ける毋。
そして僕の左眼として生きる女。
「私かお母さん、選べる?」
母か女、どちらかを選ぶ時、
父が僕に語り掛ける。